正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれる症状です。
ある日突然痛みが出て、数日から数週間にわたって強い痛みが続くことが多い。
痛みは次第に引いていきますが、数カ月から数年ほどにわたって痛みは残り、その間、肩は動かしにくいです。痛みの強い時期には無理に肩を動かさず、飲み薬や貼り薬の痛み止めで対応することが一般的です。特に痛みが強い場合には肩関節に注射を打つことありますので、あまり痛みがひどいときは肩関節周囲炎を疑って、一度、整形外科を受診してみることも大切です。
痛みが引いてきても安静にしすぎると肩関節が固まって長期的に動かしにくくなってしまうので、肩は少しずつ動かすのが重要です。

■四十肩・五十肩はなぜ起こるの?原因は?
肩の関節を包んでいる「関節包」やその周囲の筋肉・腱・靭帯が炎症を起こし硬くなることが主な原因と、考えられています。加齢によって筋肉・腱が硬くなり動きが悪くなる。日常生活での姿勢や使い方では、長時間のデスクワーク、片側の肩ばかり使う動作なども、発症の引き金になることがあります。年齢的には40代以降に症状が出やすい。
■症状の進行は大きく3つの時期に分かれます。
◆急性期(炎症期)
- → じっとしていても痛い、夜中にズキズキ痛み、その痛みは眠れないほど辛いことがある。
- ◆拘縮期(こわばり期)
→炎症が落ち着いてくるが、可動域が狭くなり動かすと痛みも強い。
髪を洗う、腕を後ろに回す、洗濯物を干すなどの動作が困難になる。 - ◆回復期
→ 徐々に痛みが減り、動かせる範囲が広がってくる。自然に治ることもある。


















